奈美:おはようございます。本日はお豆腐や大豆のお話をたくさん伺えるということで、とても楽しみにしてきました。 それでは早速お伺いしてもよろしいでしょうか。フードジャーナル社さんはいつ創業されたんですか?
江湖さん:昭和56年です。もう20年やっていることになりますね。
奈美:20年もですか。私の年齢と一緒です(笑) どのようなお仕事をされているのでしょうか?
江湖さん:私どもの会社では3つの情報誌を発行しています。まずは月刊で「デイリーフード」、これは日配食品業界の情報を扱っています。「大豆と技術」は季刊で、大豆生産者や研究家向けに理論を主として専門家が執筆しているものでね。「コンビス」は月に2回。建前でなく本音で迫った構成になっているのが特徴だと言えるかな。
奈美:3つも編集されていらっしゃるんですか!! さぞかし大変な作業なんでしょうね。これらの読者にはどのような方がいらっしゃるのですか?
江湖さん:ほとんどは大豆製品関係でね、つまり豆腐・納豆・味噌・醤油を扱う加工業者・スーパー、それに農水省・厚生労働省ですね。そして海外にも購読者を持っています。大豆製品を食べるのは日本に限ったことではないですから。
奈美:海外にまでもいらっしゃるなんてすごいですね。どこの国に購読者がいるのですか?
江湖さん:韓国・中国・台湾が主かな。そこには日本の加工業者も多いからね。ところで、これらの情報誌は広告料・購読料で成り立っていましてね。
奈美:不況の時は広告費を削減しがちですよね。そうなるとやはり影響が出てくるのではないですか?
江湖さん:多くの企業はそういう傾向にあります。我々も例外ではありません。だけど、そうしてしまったら業界まで小さくしかねないから、それは避けなければならない。「業界誌が元気=業界が元気」ということですからね。
奈美:そこまではっきりとしたものをお持ちなら、明るい業界になりそうですよね。
江湖さん:そうですね。そうしていきたいと思っています。京都から明るい話題の提供を積極的に発信しなくちゃならない。そのためにまず自分が頑張らなければね。
奈美:すばらしいですね。私も期待しています。そういえば、月刊誌の他にも本を出していらっしゃるそうですが、それらについても教えて下さい。
江湖さん:単行本で『やさしい豆腐の科学』というのを出版したんですが、これは8千部も売れました。というのは、こういった情報が今までなくてね。それが重宝されたんでしょうね。それから、この間出版した『喝 経営』。この本もお陰様で好評なんですが、資料には豆腐業者をメインにした300社の情報を網羅したもので、利用価値の高い本になっております。
奈美:タイトルに気合を感じますが、どのような意味でこういうタイトルに決めたんですか?
江湖さん:豆腐業界というのは、業者によって豆腐の原価がかなり違っていてね、その経営実態は実にバラバラなんです。やっぱり原価計算は重要ですからね。業界の実情を知ることで、スムーズな取引も行われますから、関係先各社には貴重な内容になっています。
奈美:300社の情報はどのようにして収集されていったのですか?
江湖さん:一社ずつアンケートを行ったり、電話で直接伺ったりしてね、そのような地道な作業を通じて完成しました。
奈美:そこまでしたのには何か理由があったのでしょうか? 相当な意気込みがなければ実に大変だと思うのですが。
江湖さん:それは大変だったけど、今ないものを自分で創造して出さなきゃだめ、という考えだったからだろうね。40年前まで豆腐の業界媒体はなかったわけだし、ある種の使命感みたいなものなんだろうなぁ。
奈美:まだ誰もやっていないからこそ自分がやる。この姿勢が大事なんですね。
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