●吉良さん
差が少ないね。ほとんど差がないですよ。いい納豆ばっかりが残ってます。みなさん点数をつけても、差があんまりつかないんじゃないかな。もうこれは、みなさんの総合点で決めるしかないね。
●鈴木納親会会長
第一次より保管方法が良かったね。一次より美味しいものが多かったよ。室温も低かったしね。大粒にいいものが多かったな〜。主観では大粒から大臣賞が出るんじゃないかな、と思ってるよ。
■第三次審査■
結局、審査員の皆様の予想通り第二次審査では決まらず、第三次審査が11時半から行なわる事になりました。この第三次審査は5名の審査員の先生だけで関係者は一切入れず極秘で行なわれました。
第三次審査が終わり、審査員の方々にお伺いしました。
●高星会長
みんな同じようにレベルが高くて選ぶのが本当に難しかった。ほとんど差がなかったよ。去年より決まるのに時間がかかったよ。最終的には多数決で決めた。本当に同じくらいのレベルだった。
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●須見先生
小粒も大粒も同点があって決まらなかったんだ。差があまりないからね。納豆菌は主に4種類しかないし、自社開発は出来ないものだから味が似てしまうのは仕方ないことなんだけどね。大豆の違いだね。
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●永山先生
なかなか決められなかったね。第四次でやっと決めたよ。四次審査まで行ったのは今までで初めてだよ。
すごく良くて決められなかったんだ。どの納豆もうまく出来ていたね。レベルが高い接戦の中の一位はすごいことだよ。糸引きの強い納豆が多かったし、いい納豆ばかりでかなり悩んだよ。
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●長谷川先生
差はあんまりないね。私的にはおいしくなかったね。去年のほうが良かったよ。1点、2点、3点がほとんどだったね。私が一番辛口だったかな。去年は二個くらい5点を付けたんだけど、今年はつけられなかったね。
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●鈴木納親会会長
ほとんど全ての賞に同点があって、最終的には多数決で決めましたよ。6社しかない県知事賞でも同点があったほど接戦だったんだよ。本当にレベルが上がったよ。始めの頃は納豆じゃないようなものもあったからね(笑)
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■結果発表■
そして、いよいよ高星会長から審査結果の発表です。緊張の瞬間です。
●農林水産大臣賞
「えだ豆納豆」/株式会社中田園(北海道)
●農林水産省総合食料局長賞(小粒・極小粒部門)
「実花」/ひげた食品株式会社(茨城県)
●農林水産省総合食料局長賞(大粒・中粒部門)
「十勝自慢」/日向発酵食品株式会社(北海道)
●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(小粒・極小粒部門)
「北海道納豆」/坂田醗酵食品株式会社(北海道))
●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(大粒・中粒部門)
「つるの子納豆」/株式会社 豆蔵(北海道)
●関東農政局長賞(部門共通)
「平家納豆」/こいしや食品株式会社(栃木県)
●静岡県知事賞(部門共通)
「小粒納豆」/村松商店(静岡県)
●全国農業協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
「グリーンパール納豆」/有限会社大沼商店(宮城県)
●全国農業協同組合連合会長賞(大粒・中粒部門)
「北海道大粒」/株式会社カジノヤ(神奈川県)
●全国納豆協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
「昔ながらのわら納豆」/京北食品株式会社(東京都)
●納親会長賞(大粒・中粒部門)
「国産100%大粒」/株式会社せんだい(山梨県)
(受賞された皆様方のインタビューは受賞者インタビュー1・2に掲載しています。)
審査結果の発表の後には試食ができることになっています。鑑評会が行なわれた富士で試食会は開かれました。もちろん受賞した納豆の試食も出来ます。こんなにたくさんの種類の納豆を試食できる機会はないですよ。私ももちろん時間が無い中、なんとか時間を作って、試食してみました。美味しいですよぅ!!
←左:伊藤冴瑛ちゃん、右:藤本香織
多少の個性はあるにしても、とっても美味しい納豆がいっぱいでした。やはり日本一を決める鑑評会ってとってもすごいな!
■鑑評会を振り返って■
第11回全国納豆鑑評会も無事終了しました。最後になりましたが今回の実行委員長(青年同友会委員長)の野呂さんに全体を通しての印象をお伺いしました。
また、来期の青年同友会委員長になられる相沢さんにもお話を伺いました。
香織:第11回全国納豆鑑評会も無事終わりましたね。今年の鑑評会の印象はどうですか?
野呂さん:非常に上手くいきました。でも、僕の家が鎌倉で熱海とは近いので、いつでも熱海に行けるという甘い気持ちがちょっとあって打ち合わせが足りなかったですね。気の緩みがあったと思います。
香織:いえいえ、そんなことはないですよ。静岡県理事長のマルタヤ食品社長の坂井さんは野呂さんがとってもよくやってくれたおかげでここまで来れた、と感謝されていましたよ。野呂さんは今回で、4回やった実行委員長も任期が終わりましたね。
野呂さん:もう4回も実行委員長をやって、今回やっと引退出来てうれしいですよ。委員長は体力的にというよりは精神的にとてもつらいんです。組合の恥にならないように、と荷が重いんですよ。
香織:大変お疲れさまでした。こんなに大きな大会だとまとめるのが本当に大変だと思います。始めの頃と比べて何か変化はありましたか?
野呂さん:始めの頃に比べるとずいぶん変化がありますねぇ。仕事にスピードが出て、とてもスムーズにいきました。食事会の前に時間が空いたのは初めてです。次は新しい人が4人入るんです。少し心配だなぁ…。ちなみに今日は僕の誕生日で52歳になりました!!
香織:それは、おめでとうございます!昨日の前夜祭でも野呂さんの誕生日と鑑評会がほとんど重なると言われていましたね。いつも鑑評会の会場でお誕生日会なんですね(笑)
香織:ところで相沢さん、来年は相沢さんが実行委員長ということになりますね。なかなか大きな大会なので大変ですね。
相沢さん:来年もうまくいきますよ!『当然でしょ。誰がやると思っているんだ。なめるんじゃあないっ!』って書いておいてよ〜(笑)!
香織:分かりましたぁ(笑)!プレッシャーとかはないんですね?
相沢さん:プレッシャーって何? あるわけないやろ。それにしても今年はすごく盛大に出来たね。来年はもっと盛り上げなくちゃと思って実は少しプレッシャーです。まぁあと5分したら忘れてるけどね(笑)
全国納豆鑑評会、香織は今回、初めて参加させていただきました。想像していた鑑評会よりはるかに素晴らしいものでした。みなさんの鑑評会に対する、納豆に対する、とても真剣な真摯な気持ちがすごく伝わってきました。和気あいあいで仲良くしながらも、真剣に鑑評会を支えている関係者の皆さんの努力があって、これほどまでの鑑評会が開催できるのだなぁと思いました。
これから納豆を食べるときにはきっとこの鑑評会を思い出してありがたくいただくだろうなぁ。
日本の素晴らしい伝統食品である納豆を食べる人がもっともっといっぱいいっぱい増えるといいなぁ。日本の伝統的な食文化の代表・納豆、ばんざ〜い♪もともと納豆が大好物の香織は一段と納豆が大好きになりました(^∪^)
納豆文化村:藤本香織
受賞者インタビュー1 受賞者インタビュー2