−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













新垣優季 第19回全国納豆鑑評会 平成26年2月21日(金)
三重県桑名市 桑名シティホテル
レポーター:新垣優季(納豆文化村)

皆さん、こんにちは。納豆文化村の新垣優季です。

平成26年2月21日(金)、三重県桑名市にある桑名シティホテルにて第19回全国納豆鑑評会が開催されました。今回の鑑評会の納豆文化村取材スタッフは沢口麻生ちゃん、八木沢彩加ちゃんと、新垣優季の3人で、前日の20日(木)から桑名入りし鑑評会の取材に臨みました。

私、新垣優季は昨年の宇都宮大会に続いて2回目の取材で鑑評会の様子はほぼ把握できているので、どのメーカーさんのどう言う納豆が賞を射止められるのかとても楽しみでした。

桑名と言えばあの有名な焼き蛤。三重の名産の松阪牛や赤福等も食べられる!とスタッフ一同ワイワイと楽しく向かった三重県桑名市。なばなの里や六華苑等の有名な観光スポットにも行けるかも!と期待。鑑評会以外にも「その手はくわな(桑名)の焼き蛤〜ぃ!」など笑いが絶えない車内でした。



21日(金)午前8時定刻、プレスルームにて取材メディア向けの説明会の開始です。(動画)




記者発表会場には、数多くのTVカメラをはじめ様々なメディアの方々が集まってきています。

鑑評会の評価基準が昨年より1項目少なくなり、3項目となりました。前回の「糸引き」の評価要素は「外観(見た目)」の中に含まれ、「香り」、「味・食感」を含めた3要素の評価項目での審査となりました。審査員一人づつが、5点満点の整数で評価し、合計点数の上位から受賞納豆が決まります。

審査員の先生方は、研究者・文化人・食品関係者・省庁関係者など合計29名。4つの部門に分かれて審査されました。 出品総数は208点、うち開催県三重県からの出品は8点。各部門1メーカー1点までの出品が可能です。出展メーカー数は88社となり、都道府県数は47都道府県中27都道府県でした。

部門別では、大粒・中粒部門71点、小粒・極小粒部門76点、アメリカ大豆部門23点、ひきわり部門38点。大豆の原産地別には、国産大豆171点、アメリカ産大豆26点、中国産大豆4点、カナダ産大豆7点という内訳になっています。各メーカーさんから出された自慢の納豆。いよいよ審査開始です!

【第一次審査 】

午前8時半、審査員の先生方が一斉に審査会場に入っていかれました。納豆の発酵が進まないように会場はきちんと温度管理がなされていて、少し肌寒いくらいです。

会場に一歩足を踏み入れた瞬間、ふわっと香ってくる納豆の香りやピリッとした独特な会場の空気を感じました。鑑評会2回目の私にとってはどこか懐かしいような緊張感も少し。厳粛な雰囲気の中で審査は進みます。

審査員入場〜第一次審査/会場の様子(動画)




【 第一次審査はいかがでしたか? 】

第一次審査終了後、審査員の先生方に感想をお伺いしました(動画)




第一次審査が終わり、これから第二次審査が始まります。厳正な審査のため、二次審査以降受賞納豆が決まるまで、審査会場には関係者以外は入れません。

13時の結果発表まで、4回目となるイベント「世界まぜまぜ選手権」と「世界のびのび選手権」が開催されます。その後、自治医科大学附属さいたま医療センターの早田先生によるポリアミンの講演があるので我々は講演会場へ移動します。(詳しい内容は気まぐれ絵日記で)

午後12時45分、2階の大ホールにて、東海納豆協同組合さんから県内の社会福祉施設へ納豆寄付の進呈式。そして鑑評会審査結果の発表です。

発表が行われるときは今日一日で一番張り詰める時間。会場にいらっしゃるメーカーさんや関係者の方々の緊張感が手に取るように分かります。

受賞納豆17点が決まりました。
納豆連野呂会長から受賞納豆の商品名と受賞メーカーさんの名前が順番に発表されていきます。
発表ごとに拍手と、「おーっ」というどよめきと、称賛の声。
会場みんなが最高に集中してドキドキしている時間が流れました。
納豆連野呂会長から、「それでは最優秀賞の発表に移ります。最優秀賞、農林水産大臣賞、国産ふっくら大粒ミニ2、株式会社ヤマダフーズ。」
秋田県のヤマダフーズさんが今年度の納豆日本一に選ばれました。おめでとうございます!


【 審査結果発表と講評 】
さて今年の日本一の納豆は!(動画)




ふっくら大粒 ●農林水産大臣賞
  株式会社ヤマダフーズ(秋田県)
  国産ふっくら大粒ミニ2(写真)

●農林水産省食料産業局長賞(小粒・極小粒部門)
  ヤマジン食品株式会社(三重県)
  えびす納豆

●農林水産省食料産業局長賞(小粒・極小粒部門)
  こいしや食品株式会社(栃木県)
  平家納豆(40g×2)

●農林水産省食料産業局長賞(大粒・中粒部門)
  高丸食品有限会社(愛知県)
  いちずに納豆大粒

●農林水産省食料産業局長賞(大粒・中粒部門)
  オシキリ食品株式会社(北海道)
  この畑でとれた納豆です。

●全国農業協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
  原田製油有限会社(大分県)
  あんかけとろみ納豆

●全国農業協同組合連合会長賞(大粒・中粒部門)
  こいしや食品株式会社(栃木県)
  平家納豆大粒国産鶴の子大豆使用

●全国納豆協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
  笹沼五郎商店株式会社(茨城県)
  天狗納豆丸カップ2ケ入

●全国納豆協同組合連合会長賞(大粒・中粒部門)
  有限会社村田商店(長野県)
  道祖神納豆

●納親会会長賞 (小粒・極小粒部門)
  有限会社ミドリヤ(福島県)
  みのり納豆 ほのか

●納親会会長賞 (大粒・中粒部門)
  株式会社大力納豆(新潟県)
  100%北海道大粒

●東海農政局長賞 (小粒・極小粒部門)
  有限会社高丸食品(愛知県)
  国産小粒納豆3P(心)

●東海農政局長賞 (大粒・中粒部門)
  山下食品株式会社(愛知県)
  極(きわめ)納豆

●永山久夫賞(小粒・極小粒部門)
  生活協同組合コープ神戸(兵庫県)
  Coop's 国産小粒納豆

●永山久夫賞 (大粒・中粒部門)
  高橋食品工業株式会社(京都府)
  鶴の子納豆

●全国納豆協同組合連合会長賞(ひきわり大豆部門)
  株式会社丸美屋(熊本県)
  お城納豆 ひきわり納豆3個組

●Red River Valley U.S. Award(アメリカ大豆部門)
  株式会社ヘルシーフーズワタナベ(栃木県)
  極味(きわみ)


受賞納豆が発表され、会場で受賞者の方を探してインタビューです!
鑑評会会場には受賞された6社の方がいらっしゃっいました。受賞された6名の方に喜びのインタビューをしました。(動画)(受賞者インタビューにも詳しくまとめています。)

受賞者に会場インタビュー(動画)




【 新垣優季の感想 】

納豆文化村:新垣優季 ★鑑評会の結果から

第19回目となる三重県桑名市の鑑評会には全国から208点の納豆が出品され、4部門で17の賞が決まりました。

農林水産大臣賞のヤマダフーズさんは、一昨年の青森大会に続いて2度目。当時の受賞者インタビューで、『いろいろな大豆で試行錯誤しながらいい納豆を追ってきました。今までの常識や製造現場からの観点に固執しないで試して、どういう条件だといい納豆に仕上がるのか、ふっくらと美味しい納豆に仕上がるのはどういう組み合わせか、などを徹底的に検証しました。』とあるように、日頃のたゆまぬ努力が今回の日本一に繋がったのでしょう。おめでとうございます。

昨年に引き続き2年連続受賞は、大分市の原田製油さん、長野市の村田商店さん、愛知県岡崎市の山下食品さんの3社。

今回の鑑評会でダブル受賞をしたのは、栃木のこいしや食品さんと、愛知県大府市の高丸食品さんの2社でした。ダブル受賞が2社のため、15社で17の賞と言う事になりましたが、初受賞はヤマジン食品さんとミドリヤさんの2社のみ。13社は過去受賞経験のあるメーカーさんで持ち前の実力が如何なく発揮された形となりました。

★使用大豆

受賞納豆に使われた大豆は、やはり今回もスズマルが多く4社。ツルノコとユキホマレ、アメリカ大豆が2社。その他7社でした。その他7社が使用している大豆は、ナカセンナリ、リュウホウ、ユキピリカ、スズヒメ、スズオトメ、トヨマサリ、ユキシズカの7品種。それぞれ定評のある素晴らしい大豆ですが、その特性を生かしきった結果が受賞に結びついたものだと思います。

★地域別内訳

受賞納豆メーカーの地域別内訳は、北海道1社、東北2社、関東4社、東海4社、甲信越2社、関西2社、九州2社と、見事に全国万遍なくの受賞となりました。

過去19回の鑑評会で日本一を獲得したメーカーを都道府県別にすると、長野県と北海道が4回。新潟県と熊本県が3回。福島県、茨城県が2回。岩手県、宮城県、埼玉県、栃木県、秋田県が各1回です。おめでとうございます。

(優季の思うこと〉

納豆文化村の久田代表は、『昨年から香り要素が鑑評会の評価基準として独立したためか、あまり納豆臭くない納豆が受賞する傾向に変わってきた。昨年5社、今年4社受賞したスズマルを使った納豆に代表されるように、品のいい香りのものが賞を射止める傾向が強まっている。納豆に馴染みの少ない若い人たちへのアピールもやりやすくなってきているのでは。』と話していましたが、やはり好まれる傾向などをベースに若い世代、特に若い女性への浸透を図る事が、これからの納豆業界の大きな課題ではないかと強く感じました。

鑑評会は納豆業界最大のイベントですが、今年も鑑評会全体のスケジュールの流れは非常にスムーズで、予定通り進められました。 それ全部三重なんです 私は今回で2回目の鑑評会取材だったので、前夜祭も含め、鑑評会の流れは大体把握出来ていたため、初めて臨んだ昨年よりも足が地について取材が出来たという感じでした。大きな仕事を成し遂げたなという達成感と満足感でいっぱいです。

「それ全部三重なんです」

前夜祭に三重県の石垣副知事が、「それ全部三重なんです」のハッピをご披露されていましたが、それも三重なんだと改めて気付かされるものが結構ありました。 鑑評会前日の20日には「それ全部三重なんです」のほんの一部しか行けなかったけど、各所で三重の方々のほのぼのとした人間的な心の温かさに触れ、感動しました。今回の鑑評会を機に、三重県、東海地区でも、もっと納豆のファンが増える事を祈っています。

★〈受賞回数統計データ〉

第19回全国納豆鑑評会を終えて、今までのメーカー別の受賞回数(4回以上)をまとめてみました。
(敬称略/太字は今回受賞)

過去の受賞回数メーカー名(都道府県名)
8回(2社)内藤食品工業(北海道) マルキン食品(熊本県)
6回(4社)中田園(北海道) 大力納豆(新潟県) せんだい(山梨県) 原田製油(大分県)
5回(4社)オシキリ食品(北海道) わたり納豆(宮城県) こいしや食品(栃木県) 村田商店(長野県)
4回(9社)道南平塚食品(北海道) 小岩久三郎商店(岩手県) 丸亀八百清商店(山形県) 菊水食品(茨城県) 阿部納豆店(長野県) 山下食品(愛知県) エイコー食品(大阪府) 丸美屋(熊本県) しか屋(鹿児島県)


《 納豆文化村:新垣優季 》

受賞者インタビュー1 受賞者インタビュー2


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